育児ログ

育休中の暇つぶしを兼ねて

慈誠会病院(慈誠会マタニティーホスピタル)での出産体験談(無痛分娩)

2016年に神奈川県相模原市にある慈誠会病院(慈誠会マタニティーホスピタル)で無痛分娩にて出産しました。

妊娠当時、慈誠会病院の口コミや評判を探しても欲しい情報が見つかりづらかったので体験談として残しておきます。

以下はあくまで2016年当時の情報となりますので、最新の情報については各自でご確認ください。(※2019年時点でも概ね同じです)

慈誠会病院について

小田急相模大野駅北口徒歩5分、ボーノウォークを通り抜けた先の線路沿いにあります。(デッキから病院の看板が確認できます)

駐車場は線路沿いに6台、分娩予約者のみ使用可となってました。満車の場合は市営駐車場の利用になります(会計後に200円の駐車券がもらえました)。一番近い市営駐車場はボーノの中で、病院の向かい側に出入口があります。

病院の上に住んでいる先生がいるそうで(むしろ一族で住んでいる??)、予約しておけば24時間・年中無休で計画出産ではない陣痛を待ってからの無痛分娩に対応しています。

(※2019年注記:経産婦で無痛分娩を希望すると自動的に計画出産となります。陣痛待ってからでは麻酔が間に合わないことが多いのだとかで…)

わりと遅い週数でも分娩予約を受け付けていて、里帰り出産も可能です。

なお、病院の2階に入院する部屋や新生児室があり、自分の子供以外の未成年者は面会不可で2階にあがれません。

慈誠会病院での妊婦健診

妊婦健診は完全予約制で、診療時間は月〜土曜の8時半から11時半です。初診なら午後でも大丈夫でしたが、検診は午前オンリーでした。

計測の部屋、採血等の検査する部屋、内診する部屋、診察と腹部エコーする部屋といくつも部屋が並んでいて、見た感じ医師の人数は多めでしたが、診察で待つことが多かったです。

今まで内診と診察は同じ部屋で同じ医師が担当する病院ばかりだったため、この個別のシステムに当初は戸惑いました。でも回転早くするには効果的かも。

エコーは分娩予約した時にもらえるUSBに録画してくれます。4Dエコーも一度無料で受けられて、写りが良いものを2枚選んでカラーでプリントしてもらえます。(私はどれがいいか突然聞かれて、何のことかわからず答えられなかったら勝手に決められてしまいました)

受付時に質問票を提出するため、聞きたいことが聞きやすかったです。

会計は座ってるところまで来てくれて助かりました。(その代わり受付窓口は小さい)

待合室を兼ねている食堂は広く、時間帯によってピアノの生演奏があったり、お茶とカフェインレスのコーヒーがおいてあったりします。(個人的にはピアノの音が大きすぎて少しうるさかった…。もう少しグランドピアノの蓋をしめてもいいのでは…)

 

慈誠会病院の分娩費用・診察費用

分娩費用

良心的な価格だったと思います。むしろ無痛なのに安い。

なぜか分娩費用については電話での問い合わせが不可で、説明会に参加しないと教えてもらえません。当時は以下の通りでした。(※2019年時点でも価格は同様でした)

普通分娩費用48,50,54,60,63,65万円(部屋の広さ・風呂等の設備によって6段階。全室洗面台はあり)

無痛分娩+6万、夜間・休日分娩(夜7時〜朝8時)+4万、立会分娩+1万、計画出産+1万、前期破水+5千〜2万

※お産セット4500円は別途購入

最低ランクの部屋を希望したのに空きがなく、上位ランクの部屋に入院した場合の差額は徴収されません。

診察費用

妊婦健診2600円、初期の経膣エコー4500円、腹部エコー2500円で、腹部エコーに移ってからは毎回5100円支払うことが多かったです。(県外在住時は会計で補助券使えず)

それ以外だと、初期の採血・検査で21100円、20週頃に心エコー5000円、36週以降NST3100円、24週頃クラミジア2500円、30週頃血糖検査1000円、30週頃中期血液検査(末血)2000円、36週頃後期血液検査(凝固)4000円、24週と30週頃の経管長チェック(経膣エコー)は保険診療で2000円弱、36週頃のGBSは保険診療で1500円弱でした。

 

慈誠会病院での出産(無痛分娩)

麻酔の効きが悪いというクチコミを見て戦々恐々としていましたが、私はバッチリ最後まで効いていました。ある一定ライン以降は麻酔追加できないみたいなので、たぶん出産が長引くと麻酔切れちゃうんだろうな…。(麻酔と促進剤は同時投与していても)

私の時はその一定ラインのところで追加するか聞かれて、やや痛みを感じてたのでお願いしたら、それ以降はどれだけ中でグリグリされても平気でした。追加してなかったらと思うと正直怖い。

分娩の直前まで携帯みたりしながら談笑できて、子宮口全開ですねーと言われて分娩モードに入ってからわりとすぐ産まれたスムーズなお産。ピークはよくわからないものの、とりあえず指示通りにいきんで何とかなったのかな。

ただ、急にお産が進んだからなのかどうなのか不明ですが、会陰裂傷どころか産道の挫滅がひどかったみたいで、産後の処置に結構時間かかりました。外で待ってる家族は無事に産まれた以外の情報がなかったため、私に何かあったのかとヒヤヒヤしていたそうです。予後が辛かった…。

ちなみに立ち会い分娩にはしませんでした。元々申し込んでおらず、これから分娩ですが立ち会いますか?と聞かれもしましたが、いて何になるでもないかなーというところで辞退。実際、夫が退室してから30分もしないうちに産まれたので、結果論ですがこれだけのためにプラス1万は出さなくて正解だったなと。

 

なお、特に子宮口何cmから麻酔可能とは決まっておらず、痛みが強い場合はいつでも開始できるとのことでした。(進行は遅くなるので兼ね合いだそうです)

ただ当日はなすがままという感じでしたが…。前期破水で深夜入院後、朝になって3人部屋に移動してから今後の流れがまったく読めず、だいぶ陣痛間隔短くなってきたけどこれいつ麻酔始まるんだろうとか思ってました。

あと、深夜に入院してから翌日の夕飯まで絶食だったので、お腹が空いて仕方なかったです。入院後、朝ご飯は食べられるかと思ったら麻酔の開始時間の関係でNGで、そこから麻酔が切れるまで食べられないという…。

 

なお、2019年の第二子を計画出産したときは朝8時に入院し、メトロ(バルーン)を入れ、1時間程度経過したあたりから極少量ずつ陣痛促進剤が入りました。メトロが抜けそうなくらいになったら麻酔も開始。痛みで緊張が強まって子宮口が開きにくくなってると判断されれば麻酔先行もありだけど、長引く可能性もあるのだとか。

メトロ入れるのが痛かった…。陣痛は20回我慢したくらいかなぁ。私は大体3分間隔の時に麻酔開始しました。麻酔始まるとお産が進むまでただただ暇(笑)次に痛みが強まってきたなぁと思ったときには全開状態で、あっという間の出産でした。

 

慈誠会病院での入院生活

持ち物(生活用品)について

寝巻き、ガウン、タオル類、歯磨きセット、スリッパ、シャンプー類は病院に用意されているので、フェイスケア用品と、必要に応じて下着の替え、退院時の洋服だけあれば大丈夫です。寝巻きから着替えたい人は私服も必要ですが、院内着で過ごしている人多数。私は面会で人と会ったりする時用に、院内着の下にブラトップやキャミソールを着用していました。

なお、購入必須となるお産セットの中に、産褥ショーツ1枚は含まれています。(私は産褥ショーツは追加購入して持参することはせず、セットのものしか使いませんでした)

部屋について

部屋は綺麗で全室個室です。私が選んだ一番低いランクの部屋は、やや狭さは感じるものの、数日の入院なら十分でした。面会客は3人くらいで通路がいっぱいです。

清掃は毎日入ります。タオルや院内着も毎日交換できましたが、入院中、ベッド周りのリネン類が変わらなかったのが気になったかな。

基本的に母子同室です。夜間は子供を預かってもらうこともできますが、3日目は夜も母子同室にしましょう!というスタンスみたいで預かってもらえず。

 

洗面所はありましたが、シャワーがついていない部屋だったので、共用のシャワーを予約して入りました。シャンプー・リンス・ボディソープはLAX等の大手メーカーの物が置いてあります。

54,60万円の部屋はバスタブ・トイレ付きで、63,65万円の部屋はシャワーブース・トイレ付きです。高ランクの方が部屋は広いけど浴室は狭いみたい。(なお、産後は浴槽には入れません。何のためのバスタブ?)

 

息抜きを目的として1日だけ病院の奥の別館(建てたばかりなのかすごく綺麗)に外泊することができ、家族も一緒に泊まれます。子は預けて、夜間以外は3時間毎に授乳しにいきます。
なお、別館の部屋にはバス用品はありますが、アメニティ等は何もないためタオルは持ち込む必要があります。なので家族分の用意はなく、食事も私だけが病院の食堂へ食べに行きました。(夕飯は同伴にしましたが)

(※2016年時点の情報です。2019年は別館の案内はありませんでした)

食事について

食事は、夕飯を食堂でのビュッフェで食べるなら(部屋食にしなければ)、豪華でおいしかったです。ちなみに出産プレゼントとして、一度だけ大人1名がビュッフェに同伴できます。(追加料金で人数は増やせます)

夕飯を部屋食にするとビュッフェの食べ物をお重に詰めて持ってきてもらえますが、正直冷めてておいしくない…。葉っぱ食べたいのにサラダ系がないことも…。予後は動けなかったため、2日連続でお重でしたが、イマイチだったので食事楽しみにしてたのにー!と少々残念でした。

翌日ビュッフェに行ってみたら普通においしくて、無理してでも食堂で食べればよかったと後悔。後から調理されて出てくるもの(主にフライ系)や焼きたてパン、サラダ、ジュース等の飲み物はビュッフェにしかなく、部屋食に入っていないこともここで判明しました。

朝昼は元々部屋食で普通にスープとか温かくておいしかったんだけどなぁ。夕飯のお重だけは冷めててイマイチだった。

なお、お菓子いっぱい持ち込んでちょくちょく間食もしてました。今思うと乳腺炎になりかけたのはこのせいもあったのか?病院で助産師に山盛りのお菓子を見られて、母乳のリズム整ってからならいいけどしばらくは良くないよーと言われたのはこのことだったのか…。

産後指導について

正直微妙だったかなー。入院人数に対して助産師少ないんじゃなかろうか。

まずはDVDで授乳の仕方と沐浴の仕方みておいてねというシステムでしたが、それで授乳できるなら世話ないよね。

3日目の夜に助産師が部屋をまわって教えに来てくれて、そこではなんとか哺乳させられましたが、それまでできてるのかどうかもわからない状態でした。(必ずミルクを足すので子がお腹空くこともない)

今思うと授乳の度に教えてください!って呼べば良かったんだと思います。一度別件ですぐ対応してくれたものの塩対応だったので、それ以降電話しづらかったのもある。最終日の朝にまったく哺乳できてないのに気付いて教えてください!とやったら、都合つけばというまた塩対応(同じ人)…。後から知りましたが、日曜で助産師少ないなか出産始まって出払ってしまってたらしい。

これは全個室の弊害な気もする。授乳部屋があってそこでいつでも教えてもらえるようなシステムだと助かったろうなぁ。電話で呼び出しだと忙しいかも…となって気軽に見てくださいと言えない。

 

なお、母乳推進系の病院ではないです。母乳にしたい人の中には私みたいにつまづく人もいるんじゃないかなぁ。

泣いたら授乳ではなく、3時間おきに母乳をあげてミルクを追加という指導で、ミルク屋さんの調乳指導兼お茶会なんかも開催されてましたし。

退院するまでに、月齢に合わせてミルクを増やすという指導はあっても、どうやってミルクを減らしていけばいいかは教えてもらえませんでした。バースプランみたいなやつになるべく母乳希望って書いてたのに…。

(※2019年時は時代もあってか、助産師さんだったり看護師さんだったり色々な人が入れ替わり立ち替わりおっぱいの状態を見にきてもらえました。初産のときこそ見て欲しかった!今回見てもらえたのもすごーく助かりましたが。おかげで2人目の母乳育児はミルク足す余地がないくらいに順調です。入院期間中、満室状態でなかったので余裕もあったのかも)

出産プレゼントについて

フットマッサージが一度受けられます。その他、フェイシャルマッサージ、ヘッドスパ、ヘアカット、ワイン、病院ロゴの入ったベビー服から2つ選べました。

(※2019年時はフットマッサージ、フェイシャル、ヘッドスパは全員受けられ、ロゴ入りベビー服かおくるみどちらかを選ぶ形でした)

マッサージは病院横のボロい建物の部屋で行います。入ってびっくり。中は綺麗にリフォームされていて、エステサロンのようでした。

退院にあたってもらったお土産は以下の通り。

  • 出産直後に撮ってもらった家族写真が入った写真立て
  • 赤ちゃんの足拓
  • ベビースタイと布製のにぎにぎのセット
  • 臍の緒ケース

あと余ったミルクと軟膏はお持ち帰りになりました。

 

以上、長々と書きましたが、慈誠会病院での出産体験談でした。無痛なのにお安く、部屋が綺麗で食事もおいしかったので、個人的には大満足な病院でした。無痛を扱ってるところはホント限られるので次があればまたお世話になりたいです。

 

なお、当初から無痛やってる病院しか探してませんでした。痛みを我慢できる気がしなかったので。入院した時、ちょうどものすごい悲鳴が響いていて、無痛選んでて良かった…としみじみ思いました。陣痛時に無痛にします?と聞かれてその場で無痛選ぶ人も多いんだとか。

ちなみに近辺で無痛分娩やってるのは、予約とりづらく高額な多摩境のベルンの森クリニック(69万円↑)、これまた高額な相模原の北里大学病院(70万円↑)、超高額な南林間の愛育病院(下手したら100万円↑)くらいだもんなぁ。仮に多少不満あったとしても次も慈誠会病院(54万円↑)選ぶわー。

 

慈誠会マタニティーホスピタルと慈誠会病院どちらが正式名称なのかが不明。領収書も慈誠会病院だし…。

お土産にもらったにぎにぎはこんな感じ。現在、6ヶ月の子が毎日しゃぶり尽くしております(笑)